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Shall We Dance? [Musical - KING AND I] [歌詞 ミュージカル その他]

【勝手に訳詞・解釈】

Shall We Dance? [Musical - KING AND I]
Richard Rodgers, Oscar Hammerstein II

[ANNA]
We've just been introduced,  私達はまだ紹介されたばかりで
I do not know you well,   貴方のことをよく知りません
But when the music started  でも 音楽が始まって
Something drew me to your side.  何かが私を貴方の傍らへ引き寄せたのです

So many men and girls   たくさんの男性たちと娘さんたちが
Are in each others arms.  お互いの腕の中に抱かれている
It made me think we might be  それを見ると 私達もまた同じように
Similarly occupied.  心惹かれるかもしれないという気がするのです

Shall we dance?  一緒に踊りませんか?
On a bright cloud of music shall we fly?  音楽の輝く雲の上で舞いませんか?
Shall we dance?  踊りましょう
Shall we then say "Goodnight" and mean "Goodbye"?  そして言う「おやすみなさい」は「さようなら」を意味するのでしょうか?

Or perchance,  それとも もしかしたら
When the last little star has left the sky,  最後の星が空から消えるとき
Shall we still be together  私達はまだ一緒にいて
With our arms around each other  お互いの腕の中に抱かれながら
And shall you be my new romance?  貴方は私の新しいロマンスの相手となるでしょうか?
On the clear understanding  そんなことも起こりうると
That this kind of thing can happen,  ちゃんと承知の上で
Shall we dance?  踊りましょう
Shall we dance?  踊りましょう
Shall we dance?  踊りましょう

[Dialogue]

[ANNA]
Shall we dance? 一緒に踊りませんか?

[KING]
One, two, three and?  1、2、3 で?

[ANNA]
On a bright cloud of music shall we fly?  音楽の輝く雲の上で舞いませんか?

[KING]
One, two, three and?  1、2、3 と?

[ANNA]
Shall we dance? 踊りましょう

[KING]
One, two, three and?  1、2、3 で?

[ANNA]
Shall we then say "Goodnight" and mean "Goodbye"?  そして言う「おやすみなさい」は「さようなら」の意味?

[KING]
One, two, three and?  1、2、3 と

[BOTH]
Or perchance,  それとも もしかしたら

[KING]
When the last little star has leave the sky,  最後の星が空からいなくなったとき

[ANNA]
Shall we still be together  私達はまだ一緒にいて
With our arms around each other  お互いの腕の中に抱かれながら
And shall you be my new ...  貴方は私の新しい---

[BOTH]
...romance? ---ロマンスの相手になる?

[ANNA]
On the clear understanding  そんなことも起こりうると
That this kind of thing can happen,  ちゃんと承知の上で

[BOTH]
Shall we dance? 踊りましょう
Shall we dance? 踊りましょう
Shall we dance? 踊りましょう

*****

2015年6月7日(日本時間では8日)、第69回トニー賞は日本人として胸躍る一大イベントでした。我らが渡辺謙さんが「王様と私」で王様の役を演じ、ミュージカル主演男優賞にノミネートされ、結果、受賞にはならなかったけれど、「王様と私」自体はミュージカル部門リバイバル作品賞、主演女優賞、助演女優賞、衣装デザイン賞を受賞、大成功を収めました。そこにはもちろん渡辺謙さんの貢献、活躍もあってこそ。というか、ノミネートされただけでも十分すぎるほど凄い。いや、そもそもブロードウェーの舞台に立つだけで大変なことです、しかも主役でだなんて。某TV局で渡辺謙さんの初日を迎えるまでの密着ドキュメンタリーみたいなのを放映していましたが、あの渡辺謙さんをもってしても実は大変な苦労と努力とで乗り越えてたどり着いた舞台だったというのは見ごたえがありました。相手役のケリー・オハラもとても素敵な女優で、今回ようやく6度目にしてトニー賞受賞することができたのも嬉しかったです。

さて、この曲はロジャース&ハマースタインのミュージカル「王様と私」からの歌で、話の舞台は19世紀後半のタイ王国。西洋との外交も重視していたタイ国王と、彼が子供たちに西洋の教育を与えようと家庭教師として招いたイギリス人女性アンナとの交流を描きながら、西洋と“東洋”の価値観の相違も描かれています。

この歌は、「西洋の女は見知らぬ男とダンスを踊るのか(けしからん)」などと言う王に、イギリスでは男女が親しくなるきっかけのひとつとしてダンスがある、男性が近づいてきてダンスに誘ってくれる、それはとても素敵で胸ときめくことであるとアンナが歌い踊って教えるのです。なので、この歌自体は特に誰かの気持ちを歌ったものではなく、取り立てて何かメッセージ性のある歌ではないのですが、この曲の醍醐味は、歌の中ではなく歌の外=二人の踊りの中にあると言うべきでしょう。

曲の流れはこんな感じ。
まず歌の前半、アンナが歌いながらひとりでダンスを踊ってみせるが、急に踊るのをやめてしまう。王が理由を聞くと、きちんとした娘は人前でひとりではなく誰かと一緒に踊るものなのだとアンナが説明。それを聞いた王は、踊り方を尋ねる。アンナは、簡単ですよ、1,2,3と踊ればいいのです、と教えると、王は最初はぎこちなくステップを踏んでみるが、次第にこつをつかむと、ふたりで手を取り合って調子よく曲に乗り踊る。ところが、そのうち王は、この日の晩餐会(王が開催したイギリス特使の歓迎晩餐会)で見たダンスと少し違うことに気づく。男女は両手を取り合ってはいなかった。たしか、こうだったと言って、王は片方の手をアンナの腰に回す。アンナも一瞬戸惑いつつも、王の腕を受け入れ、やがてふたりの踊りは勢いを増すのだった。

王には何人もの奥さんも子供もいるし、アンナも子供をつれてタイに来た未亡人で、身分も立場も違うこの二人がどうこうなる関係ではないのだけれど、この距離感とぎこちなさがむしろ初々しく、それこそ若い恋人たちの恋の芽生えのようにドキドキとさせられます。

なので、この王様を演じる役者には女性の心をドキッとさせるくらいの男の色気が必要不可欠です。渡辺謙さんの王様にはそれが間違いなくありますね!

謙さんの王様が映像化されることを期待しつつ、下記リンクにはあまりにも有名なユル・ブリナーとデボラ・カーの王様と私からです。




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