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Through The Barricades (Spandau Ballet) [歌詞 Spandau Ballet]

【勝手に訳詞・解釈】

THROUGH THE BARRICADES

Mother doesn't know where love has gone 母さんは 愛がどこに行ってしまったかわからない
she says it must be youth 僕らが強い気持ちでいられるのは
that keeps us feeling strong. 若さのせいなんだという
See it in her face that's turned to ice, そんな母さんの凍りついた顔を見てごらん
and when she smiles  ふと笑うと
she shows the lines of sacrifice. そこには犠牲の痕の線が何本も浮かぶんだ
And now I know what they're saying 今ならわかる 皆の言うことが
as our sun begins to fade, 僕らの太陽の光が弱まろうとしている今なら
and we made our love on wasteland and through the barricades. そして 僕らは不毛の地でバリケードをくぐりぬけて愛し合ったんだってこと

Father made my history 父さんは僕の歴史を作ってきた
he fought for what he thought would set us somehow free. 自分たちの自由につながると思うことのために戦ってきた
He taught me what to say in school, 父さんは僕に 学校で言うべきことを教えてくれた
I learned it off by heart 僕はしっかり暗記したけど
but now that's torn in two. 今はまっぷたつにちぎれてしまった
And now I know what they're saying 今ならわかる 皆の言うことが
in the music of the parade パレードの音楽の響きの中にも聞こえてくる
and we made our love on wasteland and through the barricades. そして 僕らは不毛の地でバリケードをくぐりぬけて愛し合ったんだってこと

Born on different sides of life  僕ら二人は反対側の人生の下に生まれたけど
but we feel the same and feel all of this strife, 同じことを感じ この戦いの全てを味わってきた
so come to me when I'm asleep だから 僕が寝ているときは傍においで
and we'll cross the line and dance upon the streets. 境界線を越え 街の通りで踊ろう
And now I know what they're saying 今ならわかる 皆の言うことが
as the drums begin to fade, ドラムの音が消えていこうとしている今なら
and we made our love on wasteland and through the barricades. そして 僕らは不毛の地でバリケードをくぐりぬけて愛し合ったんだってこと

Oh, turn around and I'll be there, 振り返ってごらん きっと僕はそこにいる
well there's a scar right through my heart  僕の心は傷が貫いているけど
but I'll bare it again. 僕はもう一度耐えてみせるよ
Oh, I thought we were the human race 僕らは同じ人類だと思っていたけど
but we were just another borderline case きっと境界線にいるもうひとつの人種だったんだ
and the stars reach down and tell us 星々が降りてきて 僕らに語りかける
that there's always one escape.  抜け出す方法はいつも必ずひとつあるんだと
Oh, I don't know where love has gone, ああ 愛がどこへ行ってしまったか 僕にはわからないけど
and in this troubled land desperation keeps us strong. この紛争だらけの地で 絶望は僕たちを強くする
Friday's child is full of soul,  金曜日に生まれた子は魂に満ちあふれているという
with nothing left to lose there's everything to go. 失うものはもう何もない 全ては先に進むんだ
And now I know what they're saying, 今ならわかるよ 皆の言うことが
it's a terrible beauty we've made, ひどく美しいものを 僕らはつくってきた
so we make our love on wasteland and through the barricades. だから 僕らは不毛の地でバリケードをくぐりぬけて愛し合うんだ

And now I know what they're saying 今ならわかる 皆の言うことが
as our hearts go to their graves, 僕らの心が墓に入ろうとしている今なら
and we made our love on wasteland and through the barricades そして 僕らは不毛の地でバリケードをくぐりぬけて愛し合ったんだってことを

*****

なんて優しい音楽なんだろう。そして、なんて胸がしめつけられる歌なんだろう。
内容はわからなくても、初めて聴いたときからずっと好きな曲でした。
母親の顔のしわであるとか、絶望だとか、お墓とか、なんとも悲しさを秘めた歌だとは思っていたけれど、実はこの歌の背景には北アイルランド問題があって、英国国教会側とカトリック側にそれぞれ生まれた恋人のことを歌っているのだと後で知り、なるほど、それで不毛の地とかバリケードが出てくるんだと納得。
世界中で争いの耐えない今の時代、なおさら深く心に染みてくる名曲です。




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I'll Fly For You (Spandau Ballet) [歌詞 Spandau Ballet]

【勝手に訳詞・解釈】

I'LL FLY FOR YOU

Passion take the wind  この情熱が噂に流れ
And break me from this tie  僕はこの絆から引き剥がされる
We're mortals on the earth  僕らは限りある命でこの地上に生き
Oh but God's up in the sky  ああ けれど神ははるか空の上にいる
I haven't got a clue  僕には手がかりもなければ
I haven't got a thing  何もない
But what I give to you  あげられるものは
Is all that I could bring  すべて君にあげてきた

I'll give you all my time  あとは僕の全ての時間を君にあげよう
That's everything to me  それが僕にあるすべてさ
You know my only crime  僕の唯一の罪は
Is this flight of fantasy  この空想の飛行

Because there's nothing else here for you だって僕には君にできることは他に何もない 
And just because it's easier than the truth  それに 現実よりは簡単なんだ
Oh, if there's nothing else that I can do  だから 僕ができることが他にないならば
I'll fly for you  僕は君のために飛んでいこう

I'm just an average boy  僕はただの平均的な男
You're more than average, girl and  君は平均よりも上だ
When you sing to me the 'shoo be doos' それに君が僕にシュビドゥーを歌ってくれると
You sing so well  とてもうまいよ
Oh, don't you know that when I'm under you  ねえ知らない? 僕は君の下にいると
I'm overjoyed  ものすごく嬉しいんだ

*****

空想の飛行だなんてロマンチックだなあとうっとりしてしまいますが、熱い思いが世間に知れ渡ると別れざるをえない関係とは、二人は何か許されない仲なのでしょうか。空を飛ぶよりも難しい現実。切ないなあ・・・。




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Gold (Spandau Ballet) [歌詞 Spandau Ballet]

【勝手に訳詞・解釈】

GOLD

Thank you for coming home  帰ってきてくれてありがとう
I'm sorry that the chairs are all worn  どの椅子もすり切れててごめんよ
I left them here I could have sworn  なにせずっとそのままにしておいたから
These are my salad days  あの頃僕は未熟で世間知らずだった
Slowly being eaten away  じわじわと食いつぶされ
Just another Play For Today  ただその日限りを戯れたものさ
Oh, but I'm proud of you, but I'm proud of you  ああ だけど僕は今君を誇りに思うよ
There's nothing left to make me feel small  もう肩身が狭いと思わせるものは何もない
Luck has left me standing so tall  幸運にも僕はこうして堂々としていられるんだ

Gold  ゴールド
Always believe in your soul  そんな君の魂をいつも信じている
You've got the power to know  君はわかるよね
You're indestructible  君は不滅なんだ
Always believe in, because you are  いつでも信じている なぜなら君は
Gold  ゴールドだから
Glad that you're bound to return  君が戻ってくることになって嬉しいよ
There's something I could have learned  僕がもっと学べたかもしれないことがまだある
You're indestructible, always believe in  君は不滅だ いつでも信じている

After the rush has gone  忙しさも去ったから
I hope you find a little more time  君が少しでも時間を見つけてくれるといいな
Remember we were partners in crime  覚えているだろう 僕らは共犯者だった
It's only two years ago  ほんの2年前のことだ
The man with the suit and the pace  スーツを着てバタバタしていた男がいただろう
You know that he was there on the case  奴はあのとき事件を担当していた
Now he's in love with you, he's in love with you  今 奴は君にすっかり恋してしまっている
And my love is like a high prison wall  そして僕の恋はまるで高くそびえ立つ牢獄の壁のようだ
But you could leave me standing so tall  君は僕を堂々とさせておくこともできただろう

Gold  ゴールド
Always believe in your soul  そんな君の魂をいつでも信じている
You've got the power to know  君はわかるよね
You're indestructible  君は不滅だってこと
Always believe in, 'cause you are  いつでも信じている なぜなら君は
Gold  ゴールドだから
Glad that you're bound to return  君が戻ってくることになって嬉しいよ
Something I could have learned  僕はもっと学べることがあるだろう
You're indestructible, always believe in  君は不滅だ いつでも信じている

*****

懐かしいなあ。彼ら、数年前に再結成したんですよね。最近、新たなアルバム制作に着手したとかいうニュースも入ってきていたし、これからまた楽しみ。
スパンダーバレエといえば、TrueかGoldはおきまりということで。
ゴールド、まぶしくて恥ずかしいくらいです。




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Bridge Over Troubled Water (Simon and Garfunkel) [歌詞 洋楽 その他]

【勝手に訳詞・解釈】

BRIDGE OVER TROUBLED WATER
明日に架ける橋
(lyrics & music by Paul Simon)

When you're weary  君が疲れきって
Feeling small  自分がちっぽけに感じたとき
When tears are in your eyes  君が目に涙をためたなら
I will dry them all  僕はそれをすべて乾かしてあげよう

I'm on your side  僕は君の味方だよ
When times get rough  辛い状況になったなら
And friends just can't be found  友達がちっとも見つからなかったら
Like a bridge over troubled water  荒波の上にかかる一本の橋のように
I will lay me down  僕は我が身を横たえよう
Like a bridge over troubled water  困難な状況の中の架け橋のように
I will lay me down  僕は我が身を投げ出そう

When you're down and out  君が落ちぶれて無一文になり
When you're on the street  路上で暮らし
When evening falls so hard  夜が更けるのが身にこたえたなら
I will comfort you  僕は君の辛さを和らげてあげる

I'll take your part  僕は君の荷を担おう
When darkness comes  暗闇が訪れ
And pain is all around  苦痛に囲まれてしまったときには
Like a bridge over troubled water  荒波の上にかかる一本の橋のように
I will lay me down  僕は我が身を横たえよう
Like a bridge over troubled water  困難な状況の中の架け橋のように
I will lay me down  僕は我が身を投げ出そう

Sail on Silver Girl,   漕ぎ出すんだ 銀色に輝く少女よ
Sail on by  流れのままに
Your time has come to shine  君が光り輝く時が来たのだ
All your dreams are on their way  君の夢はすべて叶おうとしてい

See how they shine  ほら どれも輝いているだろう
If you need a friend  それでももし 君が一人でも友を必要だと感じたら
I'm sailing right behind  僕は君のすぐ後ろから着いていっているから
Like a bridge over troubled water  困難を乗り越えるための橋となって
I will ease your mind  僕は君の心を和らげよう
Like a bridge over troubled water  困難を乗り越えるための橋となって
I will ease your mind  僕は君の不安を鎮めよう

*****

歌詞の中で誰もがひっかかるのが"Silver Girl"でしょう。一体誰(何)なのか。どんな意味がこめられているのか。silverの意味がいろいろ解釈され、中には"注射針"(すなわち薬物を暗喩)だと穿った見方をする人もいるようです。
しかし実際は、サイモンの当時の彼女(後の奥さん)のペギーが頭に白髪(銀髪silver hair)があるのを見つけて気分を害したことをサイモンがからかって、彼女のことを"silver girl"と呼んだのだとか。この歌詞はジョークなのだそう。
The line "Sail on, silver girl" is often reputed to refer to a needle (meaning the song is about heroin) but it actually refers to Simon's girlfriend (and later wife) Peggy Harper who found a few gray hairs and was upset. The lyric was meant as a joke - Simon calling her "Silver Girl" because of her hair.

ただ、聴く側としてはもっと柔軟に純粋に”Silver Girl"をとらえてもよい気がします。
たとえば、銀というだけでキラリと光るイメージがあるし(金よりは控えめな感じですが)、"silver lining"(銀色の裏地)という言葉が、暗い雲の向こう側には明るく輝く空がある様="希望の光"を表すように、silverには明るい兆し、輝ける未来を感じさせるものがあります。
いずれにしても、サイモンは"愛しい人"に呼びかけたのだから、ここは聴く人それぞれの愛しい人ととれば良いのではないでしょうか。

愛しい人、力になってあげたい相手は、友人、恋人、配偶者、息子・娘、親、生徒、etc. 誰でもありですね。また複数もありうる。そして、身近に知っている人だけとは限らない。もっと大きな規模でとらえることもできます。震災で被害に遭った人々、内戦に苦しむ人々、世の中を見渡せば大変な辛い思いをしている人があまりに多いことに愕然とするばかりの昨今ですが・・・。

ところでこの歌は大きく3つのパートに分かれていますが、サイモンがはじめ1番、2番をちょっとした賛美歌のつもりで書き上げた後、ガーファンクルとプロデューサーに3番もつけて壮大な曲にするほうがいいと言われたのだそうです。
Simon wrote this song with just two verses, considering the song "a little hymn." Garfunkel and producer Roy Halee heard it as more epic, and convinced him to write a third verse, ・・・

そう聞くと、なるほど1番・2番と3番とでは歌詞の流れも意味もぱっきり分かれています。最初のほうは現実の苦しみを描いていて、後のほうは比喩的な歌詞でしかも明るい未来を歌っている。
この3番は突然変わるわけではなく、2番と3番の間にちゃんと間奏があって、なにか劇的なことが起きて、その後静寂が訪れたかのようなメロディーが奏でられるのです。辛いことを乗り越えて光が見えてきた、といった様が表現されているよう。
でもこの光って、そして漕ぎ出す先って、ちょっと現実離れしていそうな・・・。もしやこれはこの世ではなかったりするのか? そんなことを考えてこの歌を聴くと、これは震災や戦争などで残された人たちへの応援歌というだけでなく、犠牲になった人たちに対しての鎮魂歌にも思えてきます。

もちろん、歌の解釈は人それぞれで良いのです。サイモンも言っています。
At first, Simon thought the opening lyrics were too simple: "When you're weary, feeling small. When tears are in your eyes, I will dry them all." He later realized that it was this simplicity that helped give the song a universal appeal.
(意訳: サイモンは、最初は冒頭部分の歌詞があまりに単純だと思ったが、後に、この単純さがこの歌に普遍的な力を与えるのだということに気付いた。)

シンプルな言葉の持つ深い世界を味わいたい曲です。
(それにしても、邦題「明日に架ける橋」とはうまく名前をつけたものだなあ。)



<参考> http://www.songfacts.com/detail.php?id=247


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